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名盤 ブルックナー:交響曲第4番【12】 カラヤン(75)

カラヤンDGブル4
「ロマンティック」
第1楽章・第3楽章
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
Herbert von Karajan
1975年4月21日
ベルリン,フィルハーモニー

同じ時期に録音した交響曲第7番の録音には5日間を要しているのに対し、交響曲第4番はたった1日で済ませてしまっているのは、この曲へのカラヤンの思い入れが少なかったからでしょうか。

第1楽章
立派な響きのトレモロです。EMI盤に比べていくぶんテンポが速くなったように聴こえます。EMI盤は遅かったですからね。トゥッティの迫力は凄まじく音圧が高いです。録音も含めてこの曲の最も壮麗な演奏のひとつではないでしょうか。第2主題は旧盤より生き生きと奏でられており、ノリの良さを感じます。トゥッティの第3主題は相変わらずゴージャスな響きです。金管群によるコラール楽句もキラキラしたサウンド。ここでバスがぐんと出る演奏が多いのですが、カラヤンはごく控えめです。その後の音量が下がった場面は息をのむような非常に精緻な演奏となっています。
展開部は、旧版より加速し、圧倒的な迫力をもって進行します。外面的な演奏かもしれませんが、旧版がどこか機械的な演奏であったのに対し、DG盤にはカラヤンの表現意欲を感じます。
再現部のフルートのオブリガードは、EMI盤はジェームズ・ゴールウェイであったと思うのですが、DG盤は違うようです。トゥッティの主題の強奏はやはり音圧が高く、これでもかというくらい昂揚していき、こんなに美しい演奏もないだろいうというくらい絶美の音楽が繰り広げられます。
コーダの壮麗さはこの演奏が随一でしょう。

第3楽章
非常に洗練されており、磨き抜かれたスケルツォを聴くことができ、この楽章もトゥッティの音量が凄まじいです。
展開部のねっとりとした表現はまさにカラヤンです。
再現部は、スケールが大きく、これはこれで圧巻の演奏。
トリオ部は、気持ちの切り替えが見事で、同じ楽章内の音楽とは思えまない優美な世界です。
スケルツォ主題へダ・カーポします。


何度か聴き比べてみたのですが、カラヤン/ベルリン・フィル交響曲第4番「ロマンティック」を聴くのであれば、このDeutsche Grammophon盤が【お薦め】です。こちらの方がカラヤンの意欲が高く、音楽に勢いがあります。

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