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名盤 ブルックナー:交響曲第4番【11】 カラヤン(70)

カラヤンEMIブル4
「ロマンティック」
第1楽章・第3楽章
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
Herbert von Karajan
1970年9月25日,10月16日
ベルリン,イエス・キリスト教会

カラヤンはEMIで1957年に交響曲第8番、その後DGで1966年に第9番、再びEMIで1970年に第4番と第7番を録音しています。その後はDGで交響曲全集、最晩年に第8番と第7番を録音するわけですが、ブルックナーを得意とした指揮者にしてはずいぶん慎重ですよね。

第1楽章
トレモロの素晴らしい響きを背景に、最も遅い演奏のひとつであろうテンポでホルンが主題を呈示します。トゥッティは絢爛豪華です。第2主題は流麗、第3主題はゴージャスなサウンドで呈示されます。ときおり奏される木管陣がとても美しい。金管群によるコラールはとても輝かしい。強弱変化がとても大きく、音楽は大変精妙な弱音に沈んでいきます。それにしても管楽器の巧さはさすがベルリン・フィルと言えるもので天下一品でしょう。とても素晴らしいです。
展開部は外面的な音楽が続きます。オーケストラがあまりに見事な演奏を続けるので、それだけで満足してしまいますが、なんだか内容に乏しいような気がしないでもありません。
再現は、フルートのオブリガードがとても魅力的です。しかし、その後はベルリン・フィルの豪華なサウンドだけが取り柄の演奏と言えなくもなく、次第に飽きてきます。指揮者のやる気があまり感じられません。カラヤン交響曲第4番「ロマンティック」を軽んじているのでしょうか。ただ美しい(騒々しい)だけの演奏が淡々と流れていきます。コーダでは大変壮麗です。

第3楽章
やはりトレモロは美しいですし、ベルリン・フィルの金管部、木管部、そして弦楽部が極上のサウンドを奏でています。スゴイです。
展開部も夢見るように美しいし、再現部の極上の音響は、イエス・キリスト教会の豊かな残響のせいもあって、究極のオーケストラ演奏を聴くことがえきます。
トリオ部は、打って変わって優美な舞曲となります。都会的で大変洗練されており、やはり木管部、特にフルートが素晴らしいです。
交響曲第4番のスケルツォの素晴らしさはカラヤンも認めているようで、第1楽章は手抜きの演奏でしたが、第3楽章は見事な演奏に仕上がっていました。

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