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名盤 ブルックナー:交響曲第4番【10】 ヴァント(2001L)

ヴァント2001ブル4
「ロマンティック」
第1楽章・第3楽章
北ドイツ放送交響楽団
ギュンター・ヴァント(指揮)
Günter Wand
2001年10月28-30日(ライヴ)
ハンブルク,ムジークハレ

前回の記事は2001年9月15日の演奏を取り上げましたが、今回は2001年10月28-30日のライヴです。

第1楽章
ブルックナー開始の見事なことと主題の呈示の雰囲気の良いことで掴みはバッチリです。早くもこの演奏に心を奪われます。ミュンヘン・フィルとの演奏はどこか借りてきた猫のような演奏に聴こえたのですが、北ドイツ放送響には生彩があります。第2主題が僅かにキレが悪いように思えますが、トゥッティによる第3主題の呈示からは快調です。ヴァント最晩年にもかかわらず音楽づくりは若々しいです。呈示部のコデッタから展開部にかけてもヴァントとオケの息がぴったり合った演奏を聴かせます。管と弦のバランスも上々で実に気持ちの入った演奏です。陰影も細かく豊かに表出され、聴いていて惚れ惚れとしてしまいます。
再現部には、ベルリン・フィルによる演奏を聴いてしまっているので、オーケストラの威力という点で北ドイツ放送響には物足りなさを感じてしまうときもあるのですが、いや、これだけのブルックナーを聴かせてくれるのですから、文句はないです。
コーダではきちんと第1主題が壮麗に奏でられます。満足です。

第3楽章
金管にキレがあるとよい(どこかぎこちない)などと思いつつも、堂々たるスケルツォです。展開部になるとぐっとテンポを落とすのはこれまでどおりで、ヴァントはこの楽章をA-B-Aではなく、明確にA-B-A-C-A-B-Aと設計して指揮しているのでしょう。
トリオ部がおっとりとしているのも同じで、ここだけ聴いていると緩徐楽章のようです。これはこれで素晴らしいと思います。

ヴァントのラスト・レコーディングにふさわしい演奏でした。

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