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名盤 ブルックナー:交響曲第7番【69】 オイゲン・ヨッフム(64)

ヨッフムベルリンブル7
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
オイゲン・ヨッフム(指揮)
Eugen Jochum
1964年10月6-10日
ベルリン,イエス・キリスト教会

第1主題は、ベルリン・フィルによる重厚な音楽に始まります。続く弦中心の部分は決然とした響きで開始され、真に気持ちのこもった演奏が続きます。ヨッフムですから知と情のバランスが非常に良く、やり過ぎということがけしてありません。最後に訪れる沈潜していく場面も良い出来です。

第1主題がやや遅めでしたので、第2主題はそれほど速くならないのですが、先の主題とのバランスが良好です。仄かに湛えた明るさが絶妙。この箇所もベルリン・フィルの艶やかで流麗な演奏が光ります。

第1主題の再現は、大河のように始まり、弦の厚みも十分、その後の展開は淡々としていますが、けして冗長ではなく、練りに練った音楽を聴かせてくれます。最初のクライマックスに向けて一歩一歩音楽を積上げていく進行が続き、主題の全部の声部が揃ったところの求心力など大したものです。この楽章最初の頂点は、やや金管が強すぎる嫌いがありますが、しっかりと築かれています。

第2主題の再現は、この頃のベルリン・フィルの洗練され過ぎないアンサンブルがブルックナーにふさわしいと思います。良い時期に録音しましたね。

第1主題の2回目の再現は、悠然と始まり、これまで同様、ベルリン・フィルの弦の厚みが素晴らしいです。その変奏的展開は常に雄大であり、息の長い上昇はブルックナーを聴く醍醐味を味わうことができます。そして、頂点はシンバル、トライアングル入りですが、オーケストラによく溶け込んでいて目立つものではありません。実に壮大な頂点です。

頂点に続くコラールの部分は、最初は厳かに、そしてホルンの叫びが慟哭のように聞えます。弦5部と木管による部分は、静謐そのものです。最後は永遠の安息を願うかのように終わります。


ヨッフム大好きなので【決定盤】にしょうと思ったのですが、この後でもっと素晴らしい演奏が登場する予感がするので今回は【お薦め】にしておきたいと思います。

なお、ヨッフムのファンとしては以下のディスクをなんとしかて入手したいと思っているのですが、現在第4,5,6,7,8番の6枚組でしか売られていなくて、第7番以外は所有しているので購入に踏み切れないのです。

ヨッフムコンセルトヘボウ1970ブル7
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
オイゲン・ヨッフム(指揮)
Eugen Jochum
1970年3月15日(ライヴ)
アムステルダム

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