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名盤 ブルックナー:交響曲第7番【66】 ヤノフスキ

ヤノフスキブル7
マレク・ヤノフスキ(指揮)
Marek Janowski
2010年11月
ジュネーヴ,ヴィクトリア・ホール

第1主題は、穏やかな響きの中にもドラマを感じさせるものです。弦が中心のったりとした部分は、淡々と進行しますが、よく聴けばいろいろな工夫が盛り込まれており、説得力が高いです。再びテューバの響きに沈潜していく場面の重さも曲にふさわしいです。

第2主題はきちんと気持ちを切り替え、ちょっと速めの心地良いテンポです。最後はぐっと速度を落としますが、気を抜いて聴いているとあっという間に終わってしまいます。

第1主題の再現は、オーケストラの響きが地味で、ぱっとせず、美しさで聴かせる演奏ではありませんが、曲想には合っていると思います。

第2主題の再現は、音楽が短いうえにテンポも速めなので、これもすぐに終わります。曇りの日のように少し陰鬱な演奏。

第1主題の2回目の再現は、聴いているうちに、これがシュターツカペレ・ドレスデンのようなオーケストラだったら、もっと聴き映えがする演奏であっただろうにと少々惜しい気持ちがしてきます。ヤノフスキの指揮は堅実で派手さがないのが、ブルックナーにふさわしいと言えますが、オーケストラの音色ともども地味なのです。頂点は精一杯頑張ってシンバルも鳴らして壮大に盛り上げています。

頂点に続くコラールとそれに続く音楽は、しみじみと音楽が語りかけてくる、雰囲気がよい演奏です。

味わいのある演奏だとは思うのですが、お薦めかと言われると、首を縦に振れない、そのような演奏です。

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