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名盤 ブルックナー:交響曲第7番【65】 マタチッチ

月曜日に新型コロナウィルスワクチンの2回目の接種があったのですが、高熱こそ出なかったのものの、左肩は痛いわ、強い寒気がするわで一日中調子が悪かった火曜日でした。仕事を休めばよかったです。帰りの電車ではアガサ・クリスティの「ABC殺人事件」を読む気力もなく、ハイドンの交響曲に癒やされていました。

マタチッチチェコブル7(2)
マタチッチチェコブル7
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ロヴロ・フォン・マタチッチ(指揮)
Lovro von Matačić
1967年3月27-30日
プラハ,芸術家の家

本命盤の登場です。このCDを聴くのは久しぶりなので第2楽章を聴く前に第3楽章と第1楽章を聴き、大いに感心しました。これぞ、交響曲第7番です。

第1主題は、重々しさと音圧が曲想にぴったりで立派です。これからすごい音楽が始まるという実感があります。弦が中心となる場面の豊麗な響きと豊かな歌がとても素晴らしく、同時に格調の高さも感じさせます。

第1主題はゆったりとしたテンポでしたが、モデラートの第2主題でも早めるようなことはしません。私は速めのテンポが好みなのですが、マタチッチの指揮では全く不満はありません。チェコ・フィルの弦も美しく、旋律がこぼれ落ちるようです。

第1主題の再現は、大河のように始まり、その後は丁寧に旋律が紡がれていきます。ちょっと金管が強いと思うところもありますが、それも味というものです。チェコ・フィルはベルリン・フィルのように洗練されたサウンドを醸し出すわけではなく、技術的に物足りなさを覚えることもありますが、素朴な響きがブルックナーにふさわしいと思います。

第2主題の再現は、1回目よりテンポが速くなったように感じます。

第1主題の2回目の再現は、構えが大きく、悠然と音楽が進行していきます。頂点は録音のせいか、それほど巨大に構築されるわけではありませんが、それなりに壮大です。

頂点に続くコラール、弦と木管を主体とする部分は、線が太く、音楽に毅然とした意志の強さを感じます。

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コメント

コメント(4)
感慨無量
私はこの演奏でブルックナーを知ったので感慨無量。
「レコ芸」で熱烈な投書を読んだ中学生の時から入手のチャンスを待って3年後、ついに1枚もの2000円で再発されたのを買いました。
冒頭からすっかり引き込まれた記憶は今も鮮やかです。詰込み盤は第2楽章の途中で切れていた上にノイジーでしたが…
そしてマタチッチは、ついにこれを超えるブルックナーは残せなかったのではないでしょうか。第3、第4、第5、第8、第9と聴き続けてなお、このチェコフィル7番に勝る感銘はありません。

yositaka

2021/10/20 22:45 URL 編集返信
ハルコウ
Re:感慨無量
ネコパパさん
ブルックナーの交響曲で初めてきちんと聴いたのは第4番で、第8番、第9番、第5番、第3番と聴き進めていったのですが、第7番はあまり熱心に聴いた曲ではなかったのです。全曲通して聴いたのは、おそらくジュリーニ/ウィーン・フィルの演奏であったと思いますが、美しい曲とは思うものの、ピンと来るモノが無かったのです。
マタチッチ/チェコ・フィルの演奏は、思い出すと幸せな気持ちになれます。うまく言えませんが、コクのある演奏と思います。しかし、今日の移動時間に改めて第2楽章を聴いてみたのですが、ドキっとするような美しい瞬間があるものの、他の楽章に比べると弱いと思いました。申し訳ないです。

ハルコウ

2021/10/21 21:59 URL 編集返信
これは名盤!
マタチッチのブルックナー交響曲第7番は、このチェコ・フィル盤の他に、1984年録音のスロヴェニア・フィルとの録音もCDで音源を持っていますが、これはイマイチ・・・
このチェコ・フィル盤はマタチッチのブルックナーの中でも飛び切りの名盤だと思います。

話が少しそれますが・・今、第4番を何枚か聴き直しているのですが、マタチッチの第4番は1955年録音のフィルハーモニア管弦楽団とのCDを持っています。
しかし残念ながらモノラル録音のためか、あるいは個人的には第4番は、あまり聴く曲ではないためか、あまり感動する演奏ではありませんでした。

HIROちゃん

2021/10/22 20:16 URL 編集返信
ハルコウ
Re:これは名盤!
HIROちゃんさん
私は演奏についての感想をあまりおぼえていないので、過去記事を読み返してみたのですが、第5番は改訂に問題があるとしても名演であったと思います。そして第9番も。第7番は優れた演奏と思いますが、それ以上の名演かというと、ちょっと疑問を感じないでもありません。

マタチッチの第7番にはスロヴェニア・フィルとの録音もあるのですね。知りませんでした。第4番にフィルハーモニア管との演奏があるのですか。優秀なオーケストラを指揮した演奏がどんなものなのか、これは聴いてみたいです。

私も第4番はあまり聴かないのですが、まとまりの良い交響曲であるように思います。聴き比べの記事を書けと言われると困りますが。

ハルコウ

2021/10/23 19:21 URL 編集返信
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